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日本語教師、プログラマーになる。

韓国に嫁いで日本語を教えていましたが、なんやかんやでiOSアプリ作ってます。

アニメで日本語!元日本語教師が選ぶ外国人におすすめのアニメ5選

自称「韓国で一番痛い(元)日本語教師」、らばんじんです。

 今回は「外国人の友達にアニメ紹介してって言われちゃった!でも私アニメなんて興味ないしわかんなーい!」という悩める韓流女子のために、元「ウォノミンカンサ*1」が外国人にオススメのアニメを本気出して考えてみたよ。

 

ちなみに教えた学習者の87%が韓国人だったので、基本的に韓国人向けだけど、たぶん他の国の学習者にも対応できるよ!

本当はランキング形式にしようと思ったけど甲乙つけがたかったので順位はナシ!

 

免責事項:なるべく無難な作品を選んだつもりだけど、先生キモーいなどと言われても責任は持てません!

 

キテレツ大百科

ドラえもんって実は韓国人にはあんまり人気がないので、見せても反応が微妙だったりする。特に、のび太の性格がクズすぎる、ナヨナヨしていてムカつくとの声多数。

逆に好評なのがこのキテレツ大百科ドラえもんとの最大の違いは、発明道具がキテレツの手によって作られているところだが、よくよく観察してみるとドラえもんに比べ、家族や友達、恋愛などの身近な問題を解決するパターンが多く、ホームドラマを見るような感覚で没頭できる。ベテラン声優の演技が聞き取りやすいのもポイント。短いのも良い。

ネックとしては、発明品の名前が難しいこと、コロ助の口調が独特であることが挙げられる。ただ物語の中心人物であるドラえもんに比べ、マスコット的な立ち位置となるコロ助の出番は意外と少ない。

 

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C 

金融をテーマにした異色の能力バトル。一言でいうと技を繰り出すたびにお金がかかるポケモンみたいなもの。今回紹介する中ではかなりマイナーなアニメ。タイトルは「シー」一文字。似た名前の「BLOOD-C」とは間違えないように注意されたい。絶交されても知らないぞ。

さてこのアニメの最大のアピールポイントはオープニングテーマで韓国の一万ウォン札が登場するところである。これでもう韓国人のハートは鷲掴みにしたも同然。内容に関しても、「チェッテック*2」に関心のある韓国人は多いため、引き込まれる。もちろんIMFも登場する。

ただクライマックスへ向かうにつれ徐々にストーリーがしっちゃかめっちゃかになっていくので、続きを見るかどうかは学習者の自主性に委ねたいところ。

 

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プラネテス

もはや説明不要、定番と言ってもいいSFアニメ。舞台は宇宙ながら、窓際に追いやられ情熱を失いつつある先輩と、元気いっぱいのウザめな新入社員の掛け合いは共感を呼ぶ。珍しく「職場」を舞台としたアニメだが、あんまりコテコテの日本式企業ではないので違和感なく見られる。学習者が社会人なら、登場人物に共感でき、会話を引き出せるだろう。

これもアイキャッチでハングルが登場するのでお見逃しなく。

気になるのはやっぱりSF用語の乱舞。普段ハリウッド映画をよく見ているか聞き出した上で、慎重に導入を。宇宙に関心の強い学習者は、細かい演出(宇宙空間では効果音が鳴らないなど)に気がつき、勝手に喋ってくれることだろう。

 

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ピンポン

窪塚洋介の実写版でご存知、卓球漫画が原作のアニメ。洗練された演出で従来のスポ根漫画の常識を覆した、レジェンド級の作品である。

特に留学生、または留学経験者なら、中国人留学生「チャイナ」のエピソードは涙なしでは見られないだろう。実際私も泣いた。また韓国には基本的に「部活動」が存在しないので、あわせて紹介したい。

ただこのアニメ、全体的に演技に癖があり聞き取りにくい部分が多々ある。見ての通り絵が独特なので、むしろ普段よくアニメを見ている学習者には「リア充」っぽすぎて敬遠される可能性も高い。

 

 

 

テルマエ・ロマエ

こちらも阿部寛の実写版でおなじみ、古代ローマ人が現代日本にタイムスリップしてきて風呂に入りまくる漫画が原作。

アニメ版は「Flashアニメ」と呼ばれる、動く紙芝居のような技術で製作されている。日本アニメの純粋培養で育った先生方には違和感が強いかもしれないが、実は韓国はフラッシュアニメが盛んな国でもあるので心配ご無用。これも短いので見やすい。

監督兼主演をつとめるFlogman氏の演技が若干聞き取りづらいか。第2話(Ⅲ)において、テミリ(垢すり)についてあたかも日本の文化であるかのような誤解を招く演出がある。その辺は配慮が必要だろう。

 

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おまけ:ワーストランキング

ランキングっていうか多すぎるので羅列します。主におっぱの意見が反映されています。というかだいたいおっぱの意見です。こっちが本編かも!?

 

涼宮ハルヒの憂鬱:外国人におすすめのアニメとしてよく取り上げられているが、ヒロインの性格がムカつくという人には苦痛。特に第1話は、登場人物達が文化祭のために作った映像作品という実験的アニメとなっており、本筋とは全く関係ない。そもそも韓国人はSFが苦手っぽい(個人の感想です)。上級者向け。

ドラゴンボール:悟空の喋り方が訛っているので結構聞き取りづらい。また諸外国では悟空の声優は男性が担当しているので、我らがレジェンド野沢雅子女史をディスられたくなかったら見せないでおこう。

クレヨンしんちゃん:これもやっぱりしんのすけの喋り方や独自の造語(ハイグレなど)が独特すぎて聞き取りづらい。後、韓国版ではしんのすけの破天荒な行動の数々が修正されているので、日本語版を見るとショックを受ける学習者も。ただ「枝豆」を紹介した際に「しんちゃんのパパが食べてた。あの食べ物はなんだろうと気になっていたが、やっと謎が解けてスッキリした」という意見が飛び出したこともあった。

ポケットモンスター:子供っぽいと不評。ポケモンのセリフが「ピカピカ」「ダネダネ」等もはや日本語ではないので効率も良くない。しかも日本と諸外国ではポケモンの名前が異なっている場合も多い(例:カビゴン=チャムマンボ*3)ので、調べ直しになってしまうのだ。意外なところではロケット団の口上が難しい。

デジモンアドベンチャー:中華圏では大人気の本作も、なぜか韓国では不評(メインキャラに韓国人もいるのに!)。意外と序盤の雰囲気が暗いのもネック(小学生が突然無人島のような所に放り出されるのだから当然である)。キャラクターが多すぎるのも混乱の原因。

ワンピース・ナルト・ブリーチ:これらは既に人気作なのでもうすでに見ているという学習者が大半だが、意外な盲点としては続き物なので息切れする。長寿アニメではなるべく、一話完結が望ましい。大ファンとそうでない人の温度差が激しい。

サザエさん:驚くほど知名度がない。「カツオは狡猾」「ノリスケはクズ」といった各キャラクターの予備知識がないため、説明に時間を要する。意外とエピソード選びには一苦労。雪室脚本に注意。初見の学習者には、「姉さん」「カツオくん」といったセリフの端々から関係性を予想させ、家系図を書かせてみるのも面白いかも?「サザエさん症候群」についても合わせて紹介したい。

コナン:推理物に飢えた韓国人に大人気だが、それだけに食傷気味という意見も(例:元カレがいつも見てたのでもう見たくない等)。犯人当てをうまく授業に組み込めたら面白そうだけど、怖くてやってない。あと、平次の関西弁に注意。

 

こんなところです。

でも、学習者が楽しんで見られることが大前提です。これは、日本人の英語学習にも言えることなんじゃないかな。

 

例えばよく、英語学習には「フレンズ」が最適と言われますが、実際には日本人が3秒ごとに小粋なジョークを飛ばしてくる愉快な仲間たちとルームシェアする機会はそうそうありません。

しかし、テロリストと戦ったり、ゾンビを撃ちまくる妄想なら四六時中してますという日本人は、珍しくないのではっ…!?

 

なので「24」や「ウォーキングデッド」が向いてないとは、言い切れないんじゃないかと思うのです。フレンズが面白ければ見ればいいし、向いてないと思ったら切ってしまっていいのです。

 

どうせイヤイヤ見るなら、教科書を読みましょう!

 

教科書も結構シュールだったりして、意外と面白いもんですよ。

*1:韓国語で「原語民講師」つまりネイティブ教師の意

*2:韓国語で「財テク

*3:韓国語の「寝てばかり」が由来