フリーランス日本語教師がたどり着いた「就職」とかいうユートピア
最近、新卒フリーランスというのが流行っているみたいですね。
私、彼らを笑えないんです。
なぜなら私も就活に失敗した、「ほぼ」新卒フリーランスだったから。
なぜ「ほぼ」なのかというと、最初の1年は役所でアルバイトをしていたんです。「臨時職員」と呼ばれています。
ちょうどその頃、派遣切りというのが流行っていて、派遣切りされた人たちも一緒に働いていました。
役所のアルバイトって何するの?という感じですが、要は公務員の仕事の中で雑魚でもできそうな仕事をやるのが臨時職員です。
太刀打ちできないと思ったら正規の公務員を大声で呼びに行くのもお仕事です。1年契約できっかり一年間働きました。
もちろん、定時に上がらないと怒られる(直属の上司がその先輩に「きちんと監督しろ!」と怒られる)という、さすが公共機関だなという感じの超絶ホワイトでした。ちなみにその上司はなぜかその先輩に目をつけられており、ネチネチ嫌味を言われたり突然怒鳴られたりしていてすごく怖かったです。公務員って勤務条件はいいけど、変な人もいるから人間関係は大変なんだろうなぁ〜。しかもおいそれと辞められないし。
職場は家から近かったので、空いた時間を利用して日本語教育能力検定試験に合格して、韓国語能力試験(TOPIK)4級もとりました。県主催の養成講座を修了して、日本語教師のボランティアもしてました。
結構充実してますよね?
そうなんです。私だけじゃない。公務員の皆さんってイキイキしてるんですよ。
子供の運動会なんで休みます。
法事で田舎に行くんで休みます。
サッカーで遠征するんで休みます。
朝出勤すると、大抵誰かが休んでいる。朝礼で「えー今日はAさんが休みですので。BさんとCさんはよろしくお願いします」という日が多分週に3回くらいある。
北海道の区役所を舞台にしたアニメ(漫画)があったけど、確かにだいたいあんな感じです。すっごくリアルで驚きました。 このアニメにも、趣味で漫画を描きながら公務員をしているキャラクターが登場しますね。
私はここで働くまで、公務員って死んだ魚のような目をして働いてるんだと思ってました。例のパワハラ被害者は別ですが。
それから数年後。私は結婚して、韓国で日本語教師をしていました。
結婚するまでは大変でした。だってねー全然就職できないんですよ。面接ではすっごくいい感じなのに、一切連絡来ないんです。不法就労を勧められた事も一度や二度ではありません。
きわめつけは網タイツ穿いた日本人に「結婚してから来たらどうですかぁ?うちの先生は全員結婚してますよぉ?」と笑われたことでしょうか。うるせーよ網タイツ。網タイツ好きな旦那さんでようござんしたな。
ちょうどそのころから常勤(=ビザ発給できる)の募集はどんどん減っていって、地方しかないという状態に。だったらなんで縁もゆかりもないソウルに出てきたのか。非常勤講師として働けるのは、ビザのある先生だけ。どうしよう…。「もっと真面目に探せ!手を抜くな」「募集がないんだよ!」と喧嘩も絶えませんでした。おっぱの仕事だって見つからないくらいなのに、外国人の私に仕事があるわけありません。
結局、おっぱはなんとかクソみたいな会社に就職し、私たちは結婚することにしました。結婚式はまだ挙げられていません。私は一生に一度の大切なイベントと引き換えに、働く権利を手に入れました。
その後、おっぱはこのクソみたいな会社で体を壊し、主夫になりました。
ビザを手に入れた私はいくつかの日本語学校で働きました。
一つは、日韓交流サークルに毛の生えたような学校。
一つは、某大手駅前チェーン。
一つは、個人経営の小さな教室。
それぞれに問題があり、すべて非常勤でした。
非常勤講師というのは、韓国の法律では「プリレンソ*1」扱いとなり、給料から税金の3.3%を引かれ、四大保険はありません。
もちろん時給制。準備に何時間かかろうが、実際に教壇に立って授業した時間分しかもらえません。これは塾講師の経験がある方ならおなじみですね。
教師登録に必要な書類が経費で落ちますんで領収書忘れないでくださいね!と言っておいて普通に自腹だったりと、色々とわけわかめ*2でしたね。
韓国の日本語学校というのはですね、学生のほとんどが大学生か社会人なので、夜か週末にしか授業ができません。夕方起きて、明け方寝るという生活…。完全に昼夜が逆転しました。たま〜に主婦などでお昼の授業もあったはずなんですけど、どうやって切り抜けたか覚えてないですね。
並行して、プライベートレッスンもしていました。これが本当に大変だった〜。学校の方がまだましです。お金を持ってこない。すっぽかす。連絡が取れない。だめだこりゃ。
そんなこんなでちょっと疲れてしまった私。ちなみに、持病の卵巣嚢腫もこの時悪化したくさいです。その後手術で取っちゃったのですが、その話はまたいずれ。
普通の会社でも、「思ってた仕事と違うな」ってことは十分あると思うんですよ。
でもフリーランスだと、どうしても立場が弱いから「あれっ?」と思っても強く出られない。やめたら無一文だし。愚痴を言い合う仲間もいない。自分が決めた道だから、「やっぱやめた」なんて恥ずかしくて言えないし。
次に選んだのは、フルタイムのアルバイト。びっくりしました。そこは、お昼ご飯が全部タダだったんですよ。きちんと毎日食べることで、ものすごく体調が良くなりました。ちなみにその後タダ働きさせられそうになったので逃げましたけど(笑)
私はものすごい夜型で、日本語教師の仕事が合ってるんだと思い込んでいました。
でも、違ったんですね。人間、やっぱり朝起きて夜寝た方がいいのかもしれない。
いや、もしかしたら若い頃はそうだったのかもしれないんだけど、歳をとるにつれて朝型に変化していったのかもしれない。今、自分は夜型なんだと思っているあなた。諦めましょう。勘違いですそれは。
私は子供の頃から、変わった子供だ、変な奴だと言われ続けてきて、「そうか、私はヘンなんだ、普通の生活を望んじゃいけないんだ」と思い続けてきたんだと思います。
でも隣の国とはいえ海外に出てきて、色々な国の人に出会ってきて、私は意外と平凡なんだということに気がつきました。小さな役所でアルバイトしているだけでも、めちゃくちゃ変な人が連日訪れていたし。
それから私は意を決して、日本でいうハローワークに行って、職業訓練を受けて就職しました。
今私は、2度も通う会社を失って、3つ目の会社に通っています。
でもその2度とも、失業手当が受け取れる状態にあったので、余裕をもって就職活動ができました。すごい変化です。日本語教師のときは、授業が一つなくなるだけで、SEKAI NO OWARIみたいな心境だったのに。
自分の机もある、バグが出て「なにこれ?」とアワアワしている時間にも給料が出てる。結論の出ないぐだぐだした会議も、上司の無駄話に付き合わされてる時も、競合アプリをみんなでダウンロードしてあーでもないこーでもない言いながらいじくってる時も儲かってる。コーヒーもタダ。
日本語学校では、コピー取るのも休憩時間だったのに。こんな人として当たり前のこと、忘れてました。
最初の会社は残業が多くて大変だったけど、前の会社と今の会社は社長がエンジニア出身ということもあって、社員をそれなりに大切にしてくれます(前の会社はつぶれたけどね)。
今考えると、最初の職場が役所だったのは良かったかもしれない。つまんない仕事に見えてもそれなりに面白いところや工夫の余地はあるし、私生活が充実している人たちってやっぱり輝いている。
例のパワハラ被害者だって、私生活では彼女もいて普通にリア充だった。彼女との将来を考えてパワハラに耐えていると考えたら闇が深いけど…。
そんなこんなで何が言いたいかっていうと日本語教師はやめろ!!って話でしたあ
だってさー「日本でうまく行かなかったら海外飛んで日本語教師でもすっか」とか思ってそうじゃないですか、ねえ?
NavigationControllerからいらんビューをリストラする
NavigationControllerって苦手意識があって
なるべくなら使いたくないんですよ。><
シンプルなアプリなら便利なんだろうけど…。
仕事で使うときはややこしいシーンの方が多い…。
でも使わないとどうしようもないので、
使うたびにひーこらひーこら言っています。
今回は、
A→B→Cって来たけど、
CからいきなりAに戻りたい!
って場面。
つまり、Bを戦力外通告して飛ばしたいわけ。><
で方法を知らなかったので、
AからBに行く時にナビゲーションバーじゃなくて
モーダルのアニメーションを横から出して消して…???
とかやってたんですけど、
見つけました!
なにこれめちゃべんりーっ!!
self.navigationController.viewControllersから
配列でナビゲーションコントローラーが持ってるビューを取得できるので
いらない子をリムーブしてまたセットしなおせばOKっていう寸法!!
あと、ちょいちょい忘れちゃうのでこれもメモ。
ナビゲーションバーが出ない時は
navigationBarHiddenがYESになってないかチェック!!!
最近はSwiftじゃなくてObjective-Cをやっているので
こんがらがっちゃって大変だったりします。
詰まった時に検索してると、Swiftの方が先に出てくることも多くなってきて
Swift流行ってるんだなーって実感しますね…!
…困ることも多いけどね…ー_ー;
最後の出勤日。カッコよく後にしたつもりが…
こんにちは。
なんやかんやで会社を離れることになったらばんじんです。
今回は韓国の会社における最後の出勤日についてお話したいと思います。
びっくりしたのが韓国の場合、最終日は早退が普通みたいなんですね!
日本語教師の場合、授業はきっちりやりますから、よく知らなかったんですけど。
以前リストラされた会社では、リストラ人員が私一人ではなかったこともあり、送別会を開催したので、最後まで残っていたのですが…。
今回は私より先にやめたチーム長が昼食後しばらくして「それじゃ…」みたいな感じで出て行ったので、んおっ!?ってなったのですが、チーム長は社長のお友達でもあるのでしょっちゅう「用事あるんで帰りまーす」って感じでよく早退してたので別に変には思わず。
その次にやめたAndroid担当も昼食後すぐ「それじゃ…」みたいな感じで出て行くので、「んっ???」って思っておっぱに聞いてみたら元々そういうものらしい(笑)。
というわけで、私も早めに出て病院にでも行こうかな(咳がずっと出るので…)と思っていたのですが。
ランチは私たちのアプリのアンドロイド版がローンチしたときに行った思い出のパスタ屋さん!!
きのこのピザ、ミックスピザ、アマトリチャーナ、カルボナーラ、
あとひとつは何か忘れた(ポモドーロ系)
概ね美味しかったけど、カルボナーラはちょっとポソポソしていて微妙だったかな。
ランチ中、社長から「これ終わったらAppleにアプリをアップロードする手順教えて〜」とのこと。
元々社長に渡そうと思ってこっそりマニュアル的なものを作っていたので、すぐ終わるだろうと思っていたら…。
全然終わらないっ!!
ひ〜><
結局5時近くまで居座ってしまいました…。
いよいよ、そろそろ…という話になり、荷物を片付けてエレベーターの前へ。
みんなが見送ってくれ、社長夫人には香水まで頂いてしまった><
さようなら〜とビルを後にし、駅の改札をくぐったところで、
あっ
忘れ物に気がつきました。
これです。
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職場の椅子に敷いて使っていて、
朝からずーっと持って帰らないと!と思っていたのにやっぱり忘れた…。
(ちなみに、本屋さんで購入しました。
なぜ本屋さんにあったのか謎ですが、
正しい姿勢で読んでね!ってことでしょうか)
感動的に別れた後でノコノコ帰るのは恥ずかしいので、
もう知らんぷりして帰ってしまおうかな…とも思ったのですが
恥を偲んで取りに行きました。
みなさん暖かく迎えてくれましたw
いろんな意味で忘れられない思い出になりました。
また離職するようなことがあれば、1日前に片付けておこうと思います…。
swiftでpaizaのスキルチェックを受けてみた!
こんにちは。
再就職先が決まってほっとしているらばんじんです。
…なんですが、その会社から突然の連絡が。
会社「簡単なコーディングテストをしたいんですけど」
私「ハイヨロコンデー!(やべぇ…)」
いやいやちょっと待って^^;
今更テスト結果が悪かったら取り消しとかないよね^^;
内定くれた他の会社断っちゃったしね^^;
もしそうなったら断固抗議やからね^^;
しかも、「自分のパソコン持ってきてください」との事でちょっと不安に。
私のMacって、就業成功パッケージ*1の祝い金で買ったものだから奮発してMacBookProだし、大きいから重いんですけどぉ。
おっぱ「もしかしてMac支給してくれないんじゃないの^^」
やめて!!そんな不吉なこと言うのやめて!!w
きっとまだ準備できてないだけだと思う…!!
それか、普段使い慣れてるやつで受験してもいいですよーっていうなんかアレだと思う!!きっとそう!そう思いたい。
でも私、iOS開発はきちんと習った経験がなく現場の叩き上げなので基礎が超超超不安><
…というわけで、プログラミングスキルがチェックできるという「paiza」というところに登録してみました。paizaといえば、こちらで有名。
スマホゲームの宣伝じゃないですよw
こちらは、本来は転職サイトなんですけど…。プログラミングのスキルって外側からはよくわからないから、実際に問題を解いてスコアで図るんです。「こういう数字を入力したら、こういう結果が出るコードを書いてね」って感じで、中身は自由だから焦る焦る!
結果を登録しておけば「なるほど経験はないけど、よく勉強してるな」「この人のコードは丁寧だな」っていう感じでオファーが来るらしい!
問題のところに対応言語ってあって、swiftが見当たらなくてしまったぁ><とか思ったんですけど、実際はswiftも選べますよ!
これすごくないですか!?
韓国語の求人や日本語教師の求人にもこういうのあったらいいんですけど!
韓国語だったらTOPIKのスコアと面接で決まると思うけど、ビジネス韓国語とか翻訳のセンスは実際働いてみないとよくわからないわけだし。だから、どうしても「どこそこの会社で働いてました」っていう経験やポートフォリオに依存しちゃう。
日本語教師だって専攻か420時間がメインで、私みたいな日本語教育能力検定試験合格組は肩身が狭い><面接でいきなり模擬授業して!って言われても、初対面の面接官に教えるわけだから調子が狂うしね…。実際の授業では、引き継ぎなら前任の先生からある程度聞いてるわけだし、転校生はそれなりにフォローしながら進めるわけだし。
あとなんか、就活用のスーツだと肩がうまく回らない(痩せろ)ので身振りがおとなしくなっちゃうw語学院は学校ではないので、「この先生の授業退屈だな」って思われたらアウト。「ひ〜破れる〜」なんてヒヤヒヤしながら進めるので、結構失敗しちゃってました。
とそんなこんなで、登録して少し解いてみたんですけど…。
む、む、難しい><
いやそもそも、swiftで標準入力なんてやったことない!!><
一応paizaの「得意な言語で回答」のとこでswiftを選ぶと、標準入力のコードは出してくれるんだけど、これ1行だけだし…。
当たり前だけどXcodeじゃないからスペル間違ってても指摘してくんない!うわぁ!w
もうなんか色々パニック。componentsSeparatedByStringも使えないし何これ?
はい。使えないそうです。
これなんかもさっぱり忘れてたし、ああもう…w
勉強になりました…。
ていうか、こんなに色々アルゴリズム解いてるけど、普通に「画面作ってね〜」とかだったりして…(希望)
最近勉強不足を痛感するので、韓国の情報技術者試験「情報処理技師」?とやらを受けようかなと考えてます。
でも、外国人が受けられるのかどうかちょっとよくわからない(笑)。しかもなんか別に「情報処理産業技師」とかいうのもあって、こっちは実務経験が必要で…。でも、情報処理技師の方は工学部じゃないと受けられないみたいな話も聞くし…。受験以前の段階でつまづいてます。
韓国語の用語の確認もしたいし、本だけでも買ってみようかな…!
日本のみなさんはおとなしく情報技術者を受けてください…。
これかわいいですね。
日本語教師、再びプログラマーになります!!リストラ→倒産→三度目の正直
こんにちは。
面接した会社から連絡が来まして、
再就職先が決まりましたらばんじんです!!
やった〜!!!!><、
もう半分諦めていて、「元日本語教師プログラマー、無職になります!!」っていう記事を書こうと思ってたくらいなんですけど…。失業手当*1ももらう気満々で手続きとか調べてました。
もう一つ連絡待ちの所があるので、断りの電話を入れないといけないですね…><
胃が痛いです。
今回は
(1)勤務条件などがめっちゃ良いのだが仕事はつまんなそうな会社
(2)仕事はめっちゃ面白そうだが儲かるかどうか微妙&激遠い会社
の二つで…。
(1)から先に連絡がきたし、(2)にすると引っ越さないといけなくなってしまうので若干消去法臭いのですが(1)にしました。
でも、技術的にはどんどん新しいことに挑戦しているみたいで、この会社で仕事しながら自分も成長できるかな?と思えるところにチャレンジしてみたいと思います。
(2)はちょっと(韓国では)斬新なサービスを企画している会社で、
サービス内容自体は面白そうなのですが、現在は企画とマーケティングだけをしている会社で、開発チームはこれから作るということに。
見た目は面白そうに見えても、
「技術的に」面白いことができるか?
と考えたら、答えが出ました。
ちなみに今の会社を決めた時も二つで悩んだのですが
(1)そこそこ有名で安定している会社だけど残業多い会社
(2)仕事はめっちゃ面白そうだけどできたばかりの会社
で、(2)を選んで、
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ごらんの有様だよ!!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
ってなりました。
でも最終的に決め手になったのは
残業が少ない
家から近い
ですねやっぱ…。
今の会社は、そこは本当に助かったので感謝しています。
引っ越す事を真剣に考えて、家も調べたりとかしてたんですけど、なんの縁もゆかりもない土地だけれど、偶然おしゃれなカフェなんかも発見してしまって、いざ引っ越すってなったらちょっと寂しいなぁと思ったり。
そんな中での合格の連絡でした。
残業は少ない代わりに、自主学習はしてもらう。とのことなので、これからはもっと技術的な内容のメモなんかも書いていきたいと思います!
買うだけ買って、目を通す程度だった本なんかもこの機会にじっくり読み直そうかなと…。
【電子合本版】Code Complete 第2版 完全なプログラミングを目指して
- 作者: Steve McConnell
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これ↑前回セールで買ったのですが、いつの間にか合本出てる!ショック><
実は、今回のことがなければ、ロシア語のスクールに通いたいな…なんて思っていたのですが。ちょっとお預けですね(^^;
*1:실업급여 失業給与
『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』韓国語版イラストがおもしろい
こんにちは。
通う会社がなくなったので絶賛就職活動中のらばんじんです。
二つの会社から連絡がきまして、明日明後日と連続で面接です…><
っていうか、ひとつはものすごい赤字(※韓国の求人サイト「サラミン」では企業の基本情報が閲覧できます)なんですけど、人採ってる余裕あるんかな?
今日はちょっと面白い記事を発見したので紹介しますね。
おめでとうございます!
確かに、韓国人にはぴったりの本かもしれないですね。おっぱに見せてみたらブフッと吹き出していました。タイトルが、ほんの〜りですが過激になっているんですよね。
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
↓
あ、やりがいなんかいいんで、
夜勤手当でもください。
という感じでしょうか?
さてこちらの中身、イラストがブラックで面白い!
(イラスト勝手にコピーしてきたけど、大丈夫なんでしょうか?ダメだったらすぐ消しますね!)
まずはこれ
イラスト:ヤン・ギョンス(以下同)
38度は微熱。
会社を休むのは、40度から!
ヤッホ〜!!
…いきなりドン引き発言が飛び出しましたね。
清々しいまでに社畜です。っていうか、ヤッホーじゃねえよ(笑)。
미열...微熱
얏호...ヤッホー
女性がつぶやいているのは
大丈夫。
ちょっとホットなだけ
大丈夫?ファミ通の攻略本みたいになってるよ…?
手に持っているのは「内服薬」ですね。
내복약...内服薬
それからこちら
ちょっとセリフ長いですよね。
それでも、
こんな不況に我々を救ってくれるのは
会社様だけ。
구원...救援
회사느님...会社+神様(하느님)の造語(多分)
日本語で救援っていうと、どうも災害関連で使う(救援物資とか)イメージが強いんですが、宗教的な「救い」にも使うんですね。勉強になります…。
私はごく一般的な日本人的宗教観を持っているので、キリスト教系の単語はちょっとよくわからなかったりします。(ちなみにですが、家族の一人は某マイナー系新興宗教にハマっていました。闇が深いですね)
信者たち(?)のセリフはそれぞれ
ローン波羅蜜多
カード代金を与えたまえ
子供が二人で罪人です
바라밀...波羅蜜
-주소서...〜してくださいの古い言い方
죄인...罪人
(追記:이자は「〜だし」だと思ってたけど「利子」かな?)
ここで困ったのが「바라밀」で、おっぱに聞いたんですが「知らん」の一点張りで仕方なくNaverで調べました。まさか「波羅蜜」だとは…。もはや韓国語じゃねえし…。
そういや、うちのチーム長(ってもう辞めたけど…)もお子さん二人なんですよ。アルバイトでお友達の会社を手伝うって言ってたけど…。女の子二人じゃお金かかるよなぁ…。一人は一度会ったことがあるんだけど、すごく礼儀正しくてかわいらしい子でした。会社のスキー合宿に来てくれたんですよ。さすがソウルっ子だけあってスキーめっちゃくちゃ上手いの。あの時は楽しかったなぁ…。
すごく優秀かつ、ユーモアのある方で、いつもいつもコリアンジョークを飛ばしていて。ずいぶん助けていただきました。いい仕事が見つかるといいのですが、まぁ、他人の心配をしている場合ではないですね><。
まっそんなこんなで、韓国に住んでいると、日本の書籍がかなりのスペースを占めていますし、実用書だと普通にパラパラっと立ち読みしてて、改めて著者を確認してみると、まさかの日本人だったりするんですよね(笑)。
「詳解swift」なんかも、危うく韓国語版買っちゃうところでした。危ない危ない。
表紙のデザインがかなり違ってたりするんですよほら!
一応黒いことは黒いけど、タイトル全然違うし…。(韓国語版タイトルは「きちんと習うswiftプログラミング」)
やっぱり日本人は日本人の書いた本に惹かれるんでしょうか!?
というわけで、「아, 보람 따위 됐으니 야근수당이나 주세요」見かけたら手にとってみてくださいねっ♪
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
- 作者: 日野瑛太郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: 単行本
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韓国現地採用からの〜リストラの思い出
こんにちは。先日会社が潰れることになり、来月から無職のらばんじんです。
さて以前、「こうなったのは初めてじゃない」って話をしたんですけどね。
そうなんですよ。
実は私、一度別の会社からリストラされてるんですね。
それで、再就職して、ほっと一安心ってとこだったんですよね。ドイヒーだよね。
今の会社については現在進行中の事案なので詳しくは言えないですけど、まぁ人生色々、会社も色々ですからね(小泉)、前の会社についてはもう終わった事だし、記憶が薄れかけてる意味もあって書いときますね。
海外就職!現地採用!っていうと意識高いキラキラブログが多いけど、こういうパティーンももちろんありますよって事で。
そもそもこの会社に入ったのは本当に偶然、たまたま!「日本語ができるiOS開発者を募集」って求人を見つけて、これだ!!って連絡してみたんです。
その時私はJavaとAndroidの講座を修了したばかりで、しかもAndroidは求人少ねぇから!!ってことで名前の割にWeb開発(つまりJSP、Springあたり)が中心だったし、そもそもAndroidじゃなくてiOSだしで、まあ無理だろうと思って面接でも「それできません。無理です。やったことありません。知りません」を連発してたんですけど、なぜか採用。
「できない事は正直に言え」って言ってくれた養成講座の先生、ありがとう!
なんですけど、裏を返せばそれはその会社の技量がそれなりって事でもあった。(ただ、正直に言うのは今でも大切だと思ってます。どうせバレるんで。)
入ってみると社員はみんな親切で、仕事は難しいし忙しいけど楽しいなって思えるようになってきていた。日本のこともいろいろ聞いてくれたし。
そんなある日、
日本事業がヤバイ
という話が出てきた。
このまま収益があがらないようなら、完全撤退するかもしれないと。
元々私は日本事業のために日本語ネイティブがいた方がいいということで採用された。だから日本語関連の業務についてはとても助かっているけど、正直開発要員としてはイラネなので、もしそうなったら、一緒に出て行ってもらうんでヨロシク。ということだ。
それが嫌だったら、残業するなりして役員にアピールしてみたら?という感じだった。
はぁ。わかりました。頑張ります!
ということでその場を後にしたけれど、この頃から私の「がんばろう!」という気持ちは急速にしぼんでいった。
何しろ、私はその時すでに20代後半。キラキラフレッシュネスな新卒ではなく、魑魅魍魎はびこる日本語教育業界からの転職組なのである。
私の「こりわヤバイセンサー」がビンビンに反応していた。元教師だけに。
その当時どっちが先か忘れたが、ワークショップと題しての合宿が執り行われた(韓国の会社ではよくあるみたい)。行き先はなぜか高級リゾート。役員は、「これくらいの規模の会社で、こんな豪華なワークショップをやるところはそうそうありません」と自慢げだった。
うーん。
その頃私は、退屈な演説を聞きながら、ボンヤリと学生時代の授業でのひとコマを思い出していた。(ちなみにせっかくそんなセレブリティな場所に来たのに、豪華なのは景色くらいで、部屋は狭いしずっと発表ばかりで、費用対効果が月とスッポン美女と野獣だった)
起業についての授業で、何か斬新なビジネスを考えてレポートにまとめてこい。という授業だった。当時ひとりカラオケにハマっていたが、毎回一人で入店するのが恥ずかしかった私は、「お一人様カラオケボックス」を考えて、収益は主に飲み物で回収するとか、楽器を貸し出すとか、なんか色々書いて提出した。
幸い、先生の目にとまったようで、なかなか面白いと褒めていただいた。一応自分でもかなり調べたのだが、当時の日本では一人用のカラオケボックスというのはなかった(今はあるみたいですね)。
「この一人用の利用に特化したカラオケ店というのは、他にはないのかな?」
「はいっ、私の調べた限りではありません(ドヤァ)」
「でもさ、他にないって言うのは、理由があってあえてやらないって場合もあるんだよね」
「(あっ察し)」
ちなみにこの先生、稼業がイヤでイヤで、気がついたら大学で教鞭をとっていたという変わり者で、実は日本人ならたぶん誰でも知っている某大手企業の御曹司である。
たまに会議で授業に遅れてくることがあったのはカッコよかったと思いました。
さてそんなこんなで、しばらくして案の定ビンビンポイントが出現した。
「この子、プログラミングやった事ないんやけど開発チームに入れたって〜」
?????
やってきたのは、大学卒業したてのプリプリフレッシュネスな朝鮮族の男の子だった。
韓国の男子は兵役があるので、新卒でも24を超えているのだが、中国国籍をもつ朝鮮族の男子は日本人と同様22歳のピチピチガイである。
そう、中国市場を見据え、中国語人材を投入してきたのである。しかもコネで。
日本市場から撤退って言ったそばから中国進出??????
しかもプログラミングは完全に初心者。
一応日本については顧客が残ってはいたので、完全撤退とはならなかったのだが、海外進出の難しさは身にしみてわかっているはず。
私を入れた時もこんな感じだったのだろうか。ちなみに、その子は会社のカネでswift初心者講座に通ってた。ズルーイ!
しかも中国への販路があるわけでもなし、現時点では特に中国語が必要なわけでもない。完全にポテンシャル採用。いくらコネとはいえ、営業社員に中国語やらせる方が安く済むのではないだろうか?
おまけのこのチャイナ君(仮名)、朝鮮族とはいえ心は完全に中国の若者そのものなので、ランチには来ないわ定時上がりだわ、仕事中寝てるわ上司はブチ切れるわで、結構場の空気を乱してくれちゃってた。
(内心で拍手を送っていたのは内緒です)
最初の方こそ白眼視されていたチャイナ君だが、理系なだけにプログラミングの方には適性があったようで、仕事の方は特に問題がなく、天然弟キャラで次第にムードメーカーっぽい雰囲気まで醸し出しつつあった。すげえぞチャイナ君。
そんな社内にも、無慈悲な破壊の足音は近づいてくる。
給料遅配である。
その日、いつものように経理担当が各部屋(※レンタルオフィスを数部屋借りていた)を回って給与明細を配っていた。その時の部屋割りは、私、チャイナ君、デザイナーさんという構成であった。
私とチャイナ君は何事もなく無事に明細を受け取ったが、デザイナーさんの分はなかった。デザイナーさんは私たち平社員とは違い、「仙人」じゃなかった「選任」と呼ばれている。
ここで韓国の一般的なIT企業の職級制度を紹介しよう。(漢字はもしかしたら間違っているかもしれない)
ヒラ社員-研究員
代理に相当-主任研究員
課長に相当-選任研究員(この辺から「チーム長」が選ばれだす)
?-責任研究員
?-首席研究員
役員
うちには責任&首席研究員にあたる営業・経理社員がいなかったので、彼らが何に当たるのかはちょっとよくわからない。まぁ次長?あたりだろうか。(※会社によって違います。)
「代理」というのは韓国ドラマが好きな方ならきっとご存知だろう。平社員というのもアレなので、まぁ昇進させとくか、程度の地位である。「課長代理」とか「支店長代理」とか具体的に何をどう代理しているのかを明かさず、単なる「代理」なのがミソだ。日本語は曖昧な言語で、韓国語はハッキリしているなんて絵空事だというのがよくわかる例である。日本でいうと何だろう。主任研究員と同じ地位らしいから、やっぱ主任?
ちなみにただのIT土方なのにオボちゃんとこみたいな大げさな肩書きがついているが、これはサムソン電子での呼び方に倣ったものだそうだ。
さてその選任研究員にあたるデザイナーさんだが、私よりちょっと年上なくらいでまだ若い(若いのに選任扱いなところが中小企業たる所以である)。しかも独身で結構可愛い。ちょっと過激な愛猫家(彼女によれば「ウリナラ」は動物愛護後進国なのだそうだ)で結婚には興味がないようだが、それはともかく彼女は明細をもらえなかった。
デ「なんでよ!?」
経「はぁ…。なんか…。今月は一週間だけ遅れます」
デ「いやだからなんでよ!?」
なんとも昭和っぽい響きだがこれこそ「耳がダンボ」というやつであろう。どうやら彼女も初耳らしい。
百歩譲って遅れるのはわかった。しかし、それを当日教えるってどうなんだ。韓国はカード社会であるし、彼女は買い物マニアでもある。支払いとかどうすんの。
なんとか彼女の追及を逃れ脱出に成功した経理さんだが、その後しばらくして私の直属の上司にあたるチーム長(「責任」研究員である)が飛び込んできた。
二人とも早口で話していたので正直あんまり聞き取れなかったが、どうせ給料が遅れたときに口をついて出てくる言葉なんてたかが知れているし、そもそも聞き取れたところで恐ろしいだけなのでリスニングを放棄した。
一通り喋り捲って満足したのか、チーム長は私に一言「まぁ、そういうことです」と言った。はぁ。どうやら「選任」級までは遅配組であるというのが結論らしかった。ちなみに、我々ヒラ研究員には最後まで説明も謝罪もなかった。もうこの頃には私のセンサーはビンビンすぎて萎えていた。
後日、果たしてデザイナーさんの給料は無事振り込まれた。デザイナーさんは嬉々として新しく購入した猫グッズの自慢をし、日本の楽天で見つけた猫用のお散歩リードを購入する方法がないかと私に相談してきた。猫の散歩の是非について、ああでもないこうでもないと議論した。そう、日常が戻ってきたのだ。そんな気がしたんだ。
もちろん気のせいでした。
翌月、やっぱり給料は遅れた。
今回は「選任」級のひとつ下、「主任」級までが対象である。当時残っていた「主任」は別室のウェブ担当者だけだったので、彼の心情を窺い知ることはできなかった。彼は私が考えうる限りの「典型的な韓国人」というものを体現している男性だった。黒縁のメガネ、夜神月のような髪型、骨ばった長身、そして豚バラ焼肉の焼き方。そんな善良な韓国人にも遅配の魔の手は及んだのである。
新條まゆの絵のようにドアを鳴らしてチーム長が飛び込んできた。最近彼が持ってくるのは嫌な知らせばかりである。「今回ばかりはちょっと本当にヤバイ」。要約するとそういう事だった。
私とチャイナ君は人材バンクに登録させられた。「仕事がないのでどうにかとってこよう」という趣旨だった。「他言無用で」。そうは言われても、この社内を漂う空気全体が全身でそう言っている。おそらくカナリアがいたら死んでいるだろう。言われるままに項目を埋めたが、見事にスッカスカである。ちなみにどうでもいい情報だが、ロシア語でおとぎ話の事をスカースカと言う。
今回も一週間ほど遅れたが、無事に振り込まれはした。ただチーム長の給料は額が足りなかった。
ついにXデーはやってきた。奇しくも私はあの時と同じ会議室へ通された。日本事業がヤバイことになっていると聞かされた、「チャグンフェイシル」と呼ばれる独房のように狭い会議室である。
私と上司は切られる事になった。他の何人かと共に。主任も含まれていた。
小さい会社だから、かなりの大手術である。ブラックジャックなら「南無三!患者の体力が足りない」と言うところだ。しかし、会社は人体ではない。これだけの人件費を節約できれば、立て直せるだろうという判断だった。確かに人体を切断してポカリスエットのゼリーにでもぶち込んでおけば、いくらかは持つだろう。そう、多重人格探偵サイコならね。
「一応、理事にはまだ言ってないってことにしてありますから」上司は言った。「呼び出されたら、ビックリした振りをして下さいね」はぁ。これ以上茶番を続けろというのか。ゲンナリである。
その日の午後だったか、理事から呼び出された。普段厳格で、全員から狂いのない時計のように忌み嫌われていた理事は言いづらそうにこう言った。「会社を維持できなくなった。できる限りのことをする」
ちょっと動揺した。あの理事がこんなにしおらしいことを言うとは。
後日、理事が私を心配していたと聞かされた。ショックを受けたように見えたのだろう。 実のところ理事の意外な一面を見てしまったのが原因だったのだが。後日、彼も会社を去った。ざまあみろバーカ(※彼は飲み会の度に私にしつこく韓国名を作れと言っていた)。
幸いにもその後すぐに次の仕事は見つかり、しばらく働いたがなんやかんやで潰れることになった。元の会社は今でもやる気、元気、井脇である。ガハハ。